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小児予防接種

予防接種の受診で
ご持参いただきたいもの

※ワクチンについてお取り寄せが必要になります。
予約いただく前に必ず対面もしくはお電話にてご確認いただきますようお願い致します。
※小児ワクチン・乳児検診は2025年4月以降に開始検討中です。


  • 予防接種予診票兼接種票(定期接種のみ)
  • 自治体発行の医療証
  • 母子健康手帳
  • 健康保険証

※ 事前に予診票の記入をお願いいたします。ご記入いただくことで、待ち時間を削減できます。

予防接種を受けられないケース
  • 予防接種予診票兼接種票のご持参がない
    (定期接種のみ)
  • 医師から接種不適応といわれた
  • 37.5℃以上の発熱がある

予防接種について

予防接種について子どもが発症するリスクが高い感染症のほとんどは、ワクチン接種によって防ぐことが可能です。
発症した患者様の中には、深刻な後遺症が残ったり、命を落としたりする方もいらっしゃるため、発症を防げる感染症はきちんと予防することが大切です。
特に、乳幼児は接種しなければならないワクチンが多数あります。

当院では接種計画の相談を承っておりますので、接種推奨期間中に漏れなく接種を済ませられるよう、余裕をもってご相談ください。

ワクチンについて

感染症を引き起こすウイルスや細菌を精製・加工し、毒性(病原性)を少なくしたり失わせたりし、人体に害がない状態にしたものがワクチンです。
感染症に罹患する前に、ワクチン接種によって感染症への免疫を持てるようにします。

定期予防接種について

予防接種法に則り、地方自治体は定期接種を行っています。
国が決めた推奨期間内で接種を受ければ、公費の補助を受けることができます。
なお、接種推奨期間内に受けられなかった場合は、全額自己負担で接種を受けることとなりますので、担当医と相談してしっかりと計画を立てることをお勧めします。

任意接種について

定期接種とは違って、接種費用は全額自己負担です。
費用の負担はありますが、接種することで合併症が起こりづらくなりますので、接種年齢を迎えたら早めに接種することを推奨します。

同時接種について

同時接種とは、同日に2つ以上の予防接種を受けることです。日本小児科学会も同時接種を勧めており、早期に様々な感染症への免疫を持つことが可能です。
単独接種と比較して、効果や副反応に差はないと言われていますので、ご安心ください。

キャッチアップ接種について

色々な理由で接種推奨期間内に定期接種を受けられなかった場合、キャッチアップ接種の対象となります。
本来受けるべき回数をまだ受けられていない場合は、できるだけ早い時期に残りの接種を受けることをお勧めします。

予防接種の種類

ヒブ(インフルエンザ菌B型)

肺炎や中耳炎を引き起こす細菌であり、特に細菌性髄膜炎を防ぐためにとても大切なワクチンです。
細菌性髄膜炎は0歳児が発症しやすいですが、症状が深刻な他、早期診断しづらく、抗菌薬に耐性を持つ菌も少なくないため、生後2ヶ月から肺炎球菌ワクチンとの同時接種を強くお勧めします。

肺炎球菌

中耳炎、副鼻腔炎、肺炎などを引き起こす菌であり、ヒブと同じく、細菌性髄膜炎を防ぐためにとても大切なワクチンです。
2011年から接種費用は公費で補助されるようになったことで、肺炎球菌が原因となる髄膜炎の発症者は以前の30%ほどになりました。
ヒブワクチンとの同時接種をお勧めします。

ロタウイルス

嘔吐や下痢症状をきたす胃腸炎を引き起こすウイルスです。
胃腸炎を引き起こすウイルスは複数ありますが、なかでもロタウイルスは一番深刻な症状が起こりやすいとされています。
重度の嘔吐と下痢によって水分補給が困難となり、脱水症状に繋がる恐れがあります。
5歳までに最低でも1回は発症するとされており、強い感染力があるため、保育園などでは急速な感染拡大が起こります。
ワクチン接種(経口生ワクチン)によって防ぐことが重要です。

B型肝炎

日本で新たにB型肝炎を発症する方は毎年100万人程度いるとされており、そこまで珍しい疾患ではありません。
乳幼児期に発症しやすく、肝炎が長期化することで、将来的に肝硬変や肝臓がんなどの疾患も起こりやすくなるため、要注意です。
生後2ヶ月以降に、ヒブ、ロタウイルス、小児用肺炎球菌ワクチンなどとの同時接種を推奨します。

四種混合

ジフテリア、ポリオ、百日咳、破傷風の4種類の感染症の発症と重症化を防ぐためのワクチンです。
これらの感染症を発症すると病状が悪化しやすく、深刻な後遺症が残る恐れもあります。
なかでも、乳児が百日咳を発症すると重篤な状態に陥りやすいため、生後2ヶ月以降にできるだけ早くワクチン接種することが重要です。

五種混合ワクチン

2024年4月以降、従来の四種混合ワクチンにヒブワクチンを加えた、「五種混合(DPT-IPV-Hib)ワクチン」の接種がスタートしています。
DPT-IPV-Hibは、ジフテリア(D)、百日咳(P)、破傷風(T)、ポリオ(IPV)、ヒブ(Hib)を意味します。これらの感染症を防ぐためにとても大切なワクチンですので、生後2ヶ月以降になるべく早く接種することを推奨します。

BCG

結核を防ぐためのワクチンです。現代でも新たに結核を発症する方は年間2万人程度おり、その内2,000人程度が命を落としています。
乳幼児は、結核症、結核性髄膜炎、粟粒結核によって深刻な状態に陥りやすいため、生後11ヶ月までにワクチン接種を終えるようにしましょう。

麻しん・風しん

麻しん(別名:はしか)は感染力がとても強いと言われています。また、大人になってから風しんを発症すると、深刻な状態に陥りやすいとされています。
特に、妊娠中に風しんを発症すると、お腹の中の赤ちゃんが先天性風しん症候群を発症し、生まれてから目、耳、心臓に障害が現れる恐れがあります。子どもが1歳になったら、速やかに1回目のワクチン接種を受けることをお勧めします。

水疱(水ぼうそう)

水痘・帯状疱疹ウイルスへの感染によって起こり、悪化すると肺炎、脳炎、とびひが起こる恐れもあります。
子どもが1歳になったら速やかにワクチン接種を受けるようにしましょう。
なお、1回のみでは満足な効果を得られないため、2回の接種を推奨します。

おたふくかぜ
(流行性耳下腺炎/ムンプス)

おたふくかぜという名称で有名な感染症であり、耳の後ろにある耳下腺が腫れる疾患です。
無菌性髄膜炎、精巣炎、脳炎、難聴などの深刻な合併症に繋がる恐れもありますので、注意が必要です。
特に、おたふくかぜが原因で起こった難聴は治療が難しいため、子どもが1歳になったらなるべく早くワクチン接種を受けることをお勧めします。

子宮頚がん

ヒトパピローマウイルス(HPV)は複数の遺伝子型を持っており、性交渉が典型的な感染ルートとなります。
子宮頸がんを引き起こす16型と18型のHPVは、若い方が感染しやすく、女性の80%が無自覚のうちに発症・治癒しています。
性交渉を経験する前にワクチン接種を受けることが良く、基本的に中学3年生までに3回の接種を済ませることを推奨します。

保護者の付き添いについて

保護者の付き添いについて中学生までのお子さんが接種を受ける場合は、基本的に保護者の方の付き添いもお願いしております。
保護者の方が来ることができない場合は、親族の方の中で、子どもの健康状態を常にしっかりと理解しており、予防接種や予診票について正しい判断ができる方に付き添っていただければ問題ありません。
※小児ワクチン・乳児検診は2025年4月以降に開始検討中です。

ワクチンの取り寄せをしなければならないため、お電話もしくは受付でご確認ください。
接種内容について、詳しくは以下の渋谷区のページをご覧ください。
●渋谷区の子どもの定期予防接種について