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一般内科

主な内科症状・疾患について

風邪や胃腸炎、花粉症、湿疹などのような急性疾患から、糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などの慢性疾患まで、様々な疾患・症状の診療を行います。
必要に応じて採血、心電図検査、超音波検査、消化器内視鏡検査を行い、CTやMRIなどの画像検査が必要な場合、専門的な治療を要する場合は、高次医療機関をご紹介いたします。
当院は、下記のような内科症状の診療を行っております。

  • 発熱
  • 持続する咳
  • 鼻づまり、鼻水
  • 持続する頭痛
  • 倦怠感(全身のだるさ)
  • めまいやふらつきがある
  • 腹痛
  • 背中の痛み
  • 腰痛
  • 手足のしびれ

など

主な内科疾患について

発熱

発熱

発熱の原因を考える場合はまず、以下3つの疾患群を考えます。

  1. 感染症
  2. 膠原病(リウマチなどの自己免疫疾患)
  3. 悪性腫瘍(がん)

発熱の中で最も頻度が高く、最初に否定する必要があるのは感染症です。
感染症の中でも頻度が高いのが、感冒、咽頭炎、扁桃炎、副鼻腔炎、膀胱炎、腎盂腎炎、腸炎です。
発熱をきたしうる感染症はほかにも多数ありますが、発熱以外に随伴する症状や経過を考慮し、必要に応じて血液検査、尿検査、X線検査などを実施します。
発熱の原因として感染症の可能性が否定的な場合、膠原病や悪性腫瘍による発熱が考慮され、精査を要します。

当院では、お子様から大人の方まで、地域の皆様のかかりつけ医として、全ての診療日で発熱に関する診療を行っています。
発熱などがあってどこに相談すれば良いか分からないという方は、お気軽にご相談ください。
また、当院では小児科診療にも対応しておりますので、お子様が発熱した場合なども、遠慮なくご相談ください。

頭痛

頭痛の診察では、まずくも膜下出血や髄膜炎など緊急性のある頭痛を否定します。
次に、よくある頭痛としては「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「群発頭痛」の3つがあり、これらは経過や症状から診断が可能です。

  • 「片頭痛」は頭の片側が心臓の音に合わせてズキズキと痛み、吐き気を伴うことが多いです。
  • 「緊張型頭痛」はパソコンやスマートフォンなどを凝視することで眼精疲労がたまり、眼から頭、首肩にかけての筋肉の緊張が原因で、頭全体が締め付けられるように痛みます。
  • 「群発頭痛」は片目の奥が強く痛み、1日に数回、数十分から3時間続くことがあります。男性に多く、夜中から早朝に発症しやすいです。

頭痛でお困りの方は当院にご相談ください。

全身倦怠感(だるさ)

倦怠感(だるさ)

全身倦怠感の原因は、感染症・甲状腺機能低下症・貧血・糖尿病・更年期障害・睡眠時無呼吸症候群・悪性腫瘍などさまざまです。
当院では全身倦怠感の原因を検索し、原因が特定できるものに対しては疾患に対応する治療を(例えば睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法のように)、また精査によっても原因がわからないものに関しては、補中益気湯、人参栄養湯、十全大補湯など、症状に対応する漢方薬を処方することも可能です。
普段とは違った、原因が分からない疲労感やだるさでお困りの場合、当院にご相談ください。

めまい・ふらつき

めまいには、目の前がゆらゆら揺れたり、足元がふわふわと浮いたりするような感覚がある「浮動性めまい」、周囲がグルグル回るような感覚がある「回転性めまい」に大別されます。
いずれのめまいの場合も、急性のめまいの場合はまずは中枢性めまい、つまり脳出血や脳梗塞によるめまいを否定することが肝要です。明らかに意識がおかしい、片側の半身に麻痺がある、めまい止めの薬を使用しても症状が軽快せず歩行ができない場合などは中枢性めまいを疑います。
慢性的なめまいの場合はその原因を究明することが肝要です。
浮動性めまいの場合、不整脈や弁膜症などの心疾患、貧血、電解質の異常などを、心電図や採血で除外します。貧血がある場合、背景に胃・十二指腸潰瘍や、月経過多症などが隠れている可能性がありますので、便が黒くないか、月経の量が多くないかなどを確認させていただき、必要に応じて内視鏡検査や腹部超音波検査などを行います。
回転性のめまいの場合、内耳の半規管などの異常が原因で起こることがほとんどだとされています。しかし、別の疾患によって起こることもあり、原因を特定しづらいと言われています。そのため、耳鼻咽喉科や脳神経内科など複数の専門診療科の診察によって、原因を突き止めることが重要です。

めまいでお困りのかたは当院にご相談ください。

腹痛・背部痛・腰痛

腹痛・背部痛・腰痛

腹痛は消化器疾患、泌尿器疾患、婦人科疾患などさまざまな疾患により引き起こされます。
痛みの場所がどこか、痛む場所が一定しているのか、痛みに波があるのか、痛みの波の間隔はどのくらいか、痛みは持続し悪くなっているのかなどの情報や、発熱や嘔吐、下痢など付随する症状を考慮し、原因疾患を検討します。
他の疾患と同じく、緊急性のある腹痛かどうかを判断し、そのうえで検査や治療の方針を組み立てます。
腹痛に背部痛や腰痛が加わる場合、後腹膜臓器である膵臓や、腎臓・泌尿器科疾患を考慮します。当院では院内での腹部超音波検査に加えて、連携医療機関でのCT/MRI検査も可能です。腹部疾患は複数の診療科にまたがって精査を要することが多いですが、当院では院内の検査、連携医療機関での検査を活用し、精査が必要な場合も適切な診療科におつなぎします。腹痛でお困りの場合は当院にご相談ください。

手足のしびれ

手足のしびれ手足のしびれの原因は脳神経内科・外科的疾患、整形外科的疾患、内科的疾患と多岐にわたります。ただし、障害されている部位は脳、脊髄、末梢神経のいずれかです。
しびれがからだのどの範囲にあるのか、半身だけにあるのか、上肢だけなのか、下肢だけなのかなどの情報や、神経診察所見からある程度しびれの原因部位が推定できます。
原因部位が推定できると、ある程度原因疾患も絞られるので、専門の診療科で精査を行いやすくなります。
手足のしびれでお困りの場合は当院にご相談ください。

生活習慣病について

生活習慣病
(メタボリックシンドローム)

メタボリックシンドロームウエストが男性85㎝・女性90㎝以上で、内臓脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満かつ、耐糖能異常・高血圧・脂質代謝異常のいずれか2つに該当する場合、メタボリックシンドロームの診断となります。

なぜ生活習慣病が重要かというと、喫煙とあわせて動脈硬化のリスクとなるからです。動脈硬化が進行すると、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞といった命にかかわる、もしくは後遺症が残り介護を要するような疾患のリスクが高まります。それらの疾患を未然に防ぐべく、健診ではメタボリックシンドロームの診断に必要な項目が組み込まれています。
健診で異常を指摘された方は当院にご相談ください。

健康診断についてはこちら


以下ではメタボリックシンドロームを構成する各疾患について解説します。

高血圧症

高血圧

  • 最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されます。高血圧症は、その程度によってⅠ度からIII度までの分類があります。
  • 高血圧症は、遺伝的な因子や生活習慣などの環境因子が関与する「本態性高血圧症」と腎動脈狭窄、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫などのように血圧上昇の原因となるはっきりした病気がある「二次性高血圧症」に分類されます。90%以上が「本態性高血圧症」です。「本態性高血圧症」はいわゆる生活習慣病としての高血圧であり、過剰な塩分摂取、肥満、過剰飲酒、精神的ストレス、自律神経の調節異常、運動不足、野菜や果物(カリウムなどのミネラル)不足、喫煙が主な原因と言われています。
  • 当院では健診などで高血圧症を疑われた方にはまず、本当に高血圧症かどうか「2週間程度、自宅で早朝起床時の血圧測定・記録」をお勧めしています。健康診断や病院で測定する血圧も大事ですが、血圧はその日の体調や活動状況などで刻一刻と変化します。毎日同じ条件で測定できることが重要であり、活動量が少なく同じタイミングで測定しやすい早朝起床時をお勧めしています。
  • 自宅で測定した血圧が連日最高血圧140mmHg以上、あるいは、最低血圧90mmHg以上であれば、高血圧症と診断します。
  • 並行して、生活状況のヒアリング、採血による糖尿病や脂質異常症などの合併の有無チェック、超音波検査による動脈硬化の程度の判定を行います。
  • 必要と判断される場合、「二次性高血圧症」の原因である、腎動脈狭窄、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫などの可能性があるかを採血、腹部超音波検査などで確認します。

上記を評価した上で、高血圧症の程度および、年齢や性別、合併症や喫煙の有無などのリスク因子を考慮し、治療目標の設定および食事・運動などの生活習慣の改善、治療の提案を行います。

脂質異常症

  • 脂質異常症は、「血中LDL(悪玉)コレステロール値が140mg/dl以上」、「血中HDL(善玉)コレステロール値が40mg/dL未満」、「血中TG(中性脂肪)値が150mg/dL以上」という3つに分類されます。いずれかを満たす場合に脂質異常症と診断されます。
  • 脂質異常症は、その原因により生活習慣などに起因すると推定される「(原発性)脂質異常症」と甲状腺機能低下症・原発性胆汁性胆管炎、ネフローゼ症候群、糖尿病などの疾患に起因する「二次性脂質異常症」、家族歴に若年での虚血性心疾患があり未治療時の血中LDL(悪玉)コレステロール値が180mg/dl以上と高いことが特徴である「家族性脂質異常症」に分類されます。
  • 消化器内科としての観点からは、脂肪肝やアルコールの摂取過剰を背景に脂質異常をきたしている方が多い印象です。
  • 当院では健診などで脂質異常症を疑われた方にはまず生活状況のヒアリング、甲状腺機能や糖尿病などの合併症チェックを含めた空腹時の採血、超音波検査による動脈硬化の程度の判定を行います。甲状腺機能の異常や脂肪肝など肝臓の障害が疑われる場合など、必要に応じて甲状腺や腹部の超音波検査でも評価を行います。
  • 脂質異常症の治療目標は患者さんの背景によって様々ですので、心血管疾患の既往がないか、年齢や喫煙習慣の有無、高血圧や糖尿病があるかどうか、家族の病歴はどうかといった要因を確認し治療目標を設定します。上記を評価した上で、治療目標の設定および食事・運動などの生活習慣の改善、治療の提案を行います。

糖尿病

  • 糖尿病は、血液中の糖分を細胞の中に取り込む「インスリン」というホルモンが十分に分泌できない、もしくは十分に作用できないことにより、細胞の中に糖分取り込むことができず、血液中の糖分が上がったり、尿の中に糖が出てきたりしてしまう病気です。一般的には空腹時の血糖が126mg/dl以上かつHbA1c 6.5%以上で診断されます。
  • 「1型糖尿病」、「2型糖病病」、「二次性糖尿病」に大別されます。「1型糖尿病」では膵臓からインスリンがほとんど出なくなること(インスリン分泌低下)により血糖値が高くなります。注射でインスリンを補う治療が必要です。「2型糖尿病」では、インスリンが出にくくなったり(インスリン分泌低下)、インスリンが効きにくくなったり(インスリン抵抗性)することによって血糖値が高くなります。食事指導に加え、内服の血糖降下薬を使用することがほとんどですが、必要な場合には注射でインスリンを補う治療を行います。「二次性糖尿病」は膵炎や膵臓の外傷・手術などの結果、膵臓がインスリンを十分に分泌できない膵性糖尿病や、ステロイドによる薬剤性の糖尿病などを含みます。原因に応じて治療を行います。
  • 糖尿病は動脈硬化を促進し脳梗塞や心筋梗塞などの発症を増加するリスクとなるほか、糖尿病そのものの合併症で失明の可能性がある「網膜症」、透析が必要となる可能性がある「腎症」、手足がびりびりしびれて歩行などが難しくなる可能性がある「神経症」があります。ほか、命に危険が及ぶ、「糖尿病性ケトアシドーシス」や「高浸透圧性高血糖症候群」など入院を必要とする状態に移行する可能性があります。
  • 消化器内科の観点からは、糖尿病の患者さんでは「胃癌」や「大腸癌」の合併が多いことが知られており、また「膵臓癌」の症状の一つとして糖尿病を発症している可能性もあるため、注意が必要な病気です。
  • 当院では健診などで糖尿病を疑われた方にはまず生活状況のヒアリング、1型糖尿病などで見られる抗GAD抗体や脂質異常症などの合併チェックを含めた空腹時の採血での再評価、頸動脈超音波検査による動脈硬化の程度の判定、腹部超音波検査での動脈硬化の膵臓を中心としたスクリーニング検査を行います。
  • また、治療開始前に網膜症の評価が必要であるため、眼科を紹介いたします。
  • 糖尿病のタイプや合併症の有無、ご本人の年齢や全身状態などを評価した上で、治療目標の設定および食事・運動などの生活習慣の改善、治療の提案を行います。
  • 先述の通り、糖尿病の患者さんでは胃癌や大腸癌の合併リスクが高いため、胃カメラ、大腸カメラもお勧めしています。

痛風、高尿酸血症

痛風、高尿酸血症

  • 血液中の尿酸が7.0mg/dl以上で高尿酸血症と診断されます。 尿酸値が高いだけでは自覚症状はありませんが、尿酸値が高い状態が続くと血液に溶け切れなかった尿酸が結晶化し、体内に蓄積した結果、痛風発作や尿路結石を引き起こします。
  • 当院では、生活状況をヒアリングの上、痛風発作の有無や、尿酸値の程度、合併症(腎障害・尿管結石・高血圧症・虚血性心疾患・糖病病・生活習慣病など)の有無を判断し、治療目標および方針を決定します。

 

脂肪肝

  • 肝臓に中性脂肪が蓄積する疾患を脂肪肝といい、アルコール性と非アルコール性(食事・栄養性)に大別されます。
  • 脂肪肝により、(糖尿病の項目で記載した)インスリン抵抗性が増し糖尿病の原因となったり、肝臓で脂質がうまく分解できず脂質異常症の原因となったりするため注意が必要です。また、脂肪肝では症状がない、もしくはあっても疲労感程度ですが、介入せずに長期間経過すると慢性肝障害を経て肝硬変へと至り、肝細胞癌や食道静脈瘤などを合併する可能性があり、注意が必要です。
  • 当院では、生活状況をヒアリングの上、採血で糖尿病や脂質異常症などの合併チェック、腹部超音波検査で脂肪肝の状態や肝細胞癌などの合併がないか、定期的なスクリーニングを行います。

甲状腺の疾患について

甲状腺はのどぼとけ下にある、蝶のような形の臓器です。甲状腺からは甲状腺ホルモンが分泌され、新陳代謝に関わっています。

血液中の甲状腺ホルモンが過剰になる場合は、「甲状腺機能亢進症」と呼ばれます。
症状としては、甲状腺の腫大、頻脈、そして眼球突出の3つが代表的です。頻脈に伴い、動悸・多汗・体重減少・疲労感・手の震え・息切れなどの症状があらわれます。合併症としては心房細動(不整脈)や続発する心不全、骨粗鬆症や眼球突出などがあります。

一方、甲状腺の働きが低下して、血液中の甲状腺ホルモンが不足すると、様々な症状が出てきます。これを「甲状腺機能低下症(橋本病)」といいます。症状としては、無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、記憶力低下、便秘などがあります。合併症としては、脂質異常症、うつ病、不妊症などがあります。

当院では採血および甲状腺超音波検査による甲状腺疾患の診断、経過観察が可能です。
健診で異常を指摘された方や気になる症状がございましたら遠慮なくご相談ください。

アレルギーについて

アレルギーとは

アレルギーとは

私たちの身体には、体外から入り込んだウイルスや細菌などを排除するための免疫機能が備わっています。
この免疫機能が、花粉や食物などにも過剰に反応してしまうことをアレルギー反応と言い、この反応によって起こる症状がアレルギー症状です。

アレルギー症状には、鼻水・鼻づまり、目のかゆみ、咳、皮膚のかゆみ、湿疹などがあります。疾患としては、花粉症、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎、アレルギー性結膜炎、(気管支)喘息、じんましん、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アナフィラキシーショックなどがあります。

当院では、上記のようなアレルギー症状・疾患に対応しております。
アレルギー症状でお困りの方は一度当院までご相談ください。
また、アナフィラキシーの既往のある方へのエピペン処方、(薬剤の流通状況にもよりますが)スギ花粉・ハウスダストに対する舌下免疫療法も可能ですので、希望の方はご相談ください。

 

腎臓・泌尿器疾患について

腎臓・泌尿器疾患について腎・泌尿器疾患の症状として頻度が高い症状には、頻尿、膀胱の違和感、腰背部痛などがあります。
疾患としては膀胱炎・腎盂腎炎などの尿路感染症、過活動膀胱、前立腺肥大症、尿管結石などの頻度が高いです。

当院では問診、尿検査、腹部超音波検査などを組み合わせ、泌尿器科疾患の初期対応が可能です。泌尿器症状でお困りの場合、ご相談ください。