小児科

• 発熱
• 腹痛
• 嘔吐
• 下痢
• 咳・息苦しさ
• アレルギー

発熱

発熱は、お子さんが受診される症状のなかで頻度が高い症状です。
多くは軽症で済みますが、以下のような場合は早めにご相談ください。

• 生後3か月未満で38.0℃以上発熱している
• 顔色が悪く、ぐったりして元気がない
• 呼吸が苦しそう、肩で呼吸をしている
• 呼びかけても反応が薄い
• 意識がもうろうとしている
• 嘔吐がある
• 頭痛を訴える
• 激しく泣く
• 水分を十分にとれていない
• 食事をとれていない
• 半日以上尿が出ていない
• 痙攣を起こした

など

また、上記の症状がない場合でも、発熱が3日以上続いている場合には早めに受診をしてください。

腹痛

お子さんの腹痛の大多数は急性胃腸炎や便秘などの軽症疾患によることが多いですが、その中に虫垂炎、腸重積、ヘルニア嵌頓（かんとん）、精巣捻転などの緊急で対応が必要な疾患が紛れている場合があります。
以下のような場合は早めにご相談ください。

• ぐったりしている。
• お腹をさわると張っていて固い。
• お腹を押すと痛がる。
• 痛みがだんだん強くなっている。
• 嘔吐もある。
• そけい部（太ももの付け根の部分）が盛り上がっている。
• 便に血が混じっている。
• 発熱もしている。
• （男の子）睾丸が赤くなり腫れている。

嘔吐

子どもは嘔吐することが多いです。激しく咳き込むことで吐いたり、大泣きすることで吐いたりする場合もあります。
吐いた後の体調に異常がなければ、早急な受診は不要ですが、しっかりとその後の状態を確認することが重要です。
以下のような場合は早めにご相談ください。

• 水分補給がままならない場合
• 意識がはっきりしない場合

下痢

乳幼児は下痢をすることが多いですが、母乳やミルクを普段と同じように飲んでいて、機嫌も良ければ、まずは経過観察で構いません。
なお、十分に水分補給できない、元気がない、尿量が減っているなどの場合は、脱水状態になっている恐れがあります。
乳幼児は脱水症状が悪化しやすいです。以下のような場合は早めにご相談ください。

• 口の中、舌が乾燥している
• 尿量が少ない
• 濃い色の尿が出る

咳・息苦しさ

喘息性気管支炎や肺炎などが原因で、息苦しさを訴える場合があります。
お子さんは息苦しさなどをうまく表現することができないため、以下のような場合は早めにご相談ください。

• 呼吸の回数が多い
• 「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった呼吸音の異常がある
• 顔色が悪い
• 息を吸うと喉の下や肋骨の間が凹む（陥没呼吸）
• 息を吸うたびに鼻の穴が広がる（鼻翼呼吸）
• 苦しくて横になれず、起き上がって呼吸する（起坐呼吸）
• 会話するだけでも息が切れる

アレルギー

アレルギー症状には、鼻水・鼻づまり、目のかゆみ、咳、皮膚のかゆみ、湿疹などがあります。
疾患としては、花粉症、アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎、アレルギー性結膜炎、（気管支）喘息、じんましん、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アナフィラキシーなどがあります。アレルギー症状の中でも、アナフィラキシーについては状態が急激に悪化する可能性があり注意が必要です。口の中の違和感や腹痛に引き続いて、全身の皮膚に赤いみみず腫れのような皮疹が急激に広がる場合、緊急での治療が必要な可能性があります。当院では、上記のような緊急でのアレルギー症状も含めたアレルギー疾患に対応しております。
アレルギー症状でお困りの方は一度当院までご相談ください。また、アナフィラキシーの既往のある方へのエピペン処方、（薬剤の流通状況にもよりますが）スギ花粉・ハウスダストに対する舌下免疫療法も可能ですので、希望の方はご相談ください。