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成人予防接種

予防接種について

当院では、インフルエンザや肺炎球菌など、様々な予防接種に対応しております。
受診される際は、事前にお電話またはWEBにてご予約ください。

予防接種を案内できない方・注意すべき方

  • ワクチンの成分にアレルギーがある方
  • ワクチン接種に関連してアレルギー反応が生じた経験がある方
  • 痙攣(けいれん)発作が生じたことがある方
  • 心臓病、血液の疾患、腎臓病、肝臓病などの患者様
  • 先天性免疫不全の家族歴がある方
  • 免疫不全と診断された方
  • 重度の急性疾患がある方
  • 妊娠中の方(風疹・麻疹の予防接種の場合)
  • その他、ワクチン接種を受けられない方・注意すべき方
※ワクチンについてお取り寄せが必要になります。
予約いただく前に必ず対面もしくはお電話にてご確認いただきますようお願い致します。
※小児ワクチン・乳児検診は2025年4月以降に開始検討中です。

当院で取り扱っているワクチン

インフルエンザ

インフルエンザは、例年11月下旬~3月上旬頃の冬の季節に流行する感染症です。
風邪よりも高い熱(38℃以上)が出るだけでなく、悪化すると気管支炎・肺炎・脳症などの合併症が起こるリスクもあります。
事前に予防接種を受けることで、発症を防いだり重症化リスクを減らせたりすると考えられています。
また、周囲の方に感染を広げることも防げます。

肺炎球菌ワクチン

肺炎を引き起こす多様な病原体の中で、約25%は肺炎球菌が占めています。2014年10月より、肺炎球菌の定期接種がスタートしています。
65歳から5年ごとの年齢に当てはまる方が対象となり、1回のワクチン接種で効果は5年以上続きます。
1990年代から抗生剤が効かない肺炎球菌性肺炎が増加しており、肺炎球菌ワクチンの接種は非常に重要なものと考えられています。
日本では2種類の肺炎球菌ワクチンが使われていますが、65歳以上の方に使用するのは「ニューモバックスNP」だけです。

対象となる方

下記に当てはまる方は、肺炎球菌の感染リスクが6〜11倍高くなることもあるため、できるだけワクチン接種を受けることをお勧めします。

  • 慢性呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患COPD、気管支喘息など)の方
  • 慢性心不全の方
  • 糖尿病の方
  • 慢性肝疾患(B型肝炎、C型肝炎、肝硬変、肝がん)の方
  • 施設に入所されている方

B型肝炎ワクチン

B型肝炎は、血液や体液を経由してウイルスに感染することで起こります。
多くの場合、症状は一時的なものです。しかし、ウイルスがなかなか消えず症状が長期化する慢性肝炎が起こる場合、肝硬変から肝臓がんに進行する恐れがあります。
B型肝炎は薬物療法で治療できますが、長期的な治療が必要で、経済的・身体的な負担が大きくなるため、ワクチン接種によって発症を防ぐことがとても大切です。

帯状疱疹ワクチン

ワクチン接種で成人の帯状疱疹を防ぎましょう

帯状疱疹は、水痘を発症した後に帯状疱疹・水痘ウイルスが仙随や腰随の後根神経節に残り、ストレスや疲労、加齢などによって免疫力が落ちた時に、ウイルスが活発化することで皮膚に症状が起こります。帯状疱疹の後に脊髄炎や神経痛、Ramsey-Hunt症候群(めまい、難聴、顔面神経麻痺など)、遅発性脳梗塞などの合併症が起こる恐れもあります。
帯状疱疹は、水痘生ワクチン、もしくは2020年から認可が下りたシングリックス®︎という不活化ワクチンで発症を防げます。こうしたワクチンを接種することで、帯状疱疹とその後の神経痛を60~80%以上の確率で防げる可能性があるという報告もあります。

ワクチン接種

水痘生ワクチンの場合
対象 50歳以上の方(任意接種)
接種方法 皮下注射
摂取量 0.5ml/回
接種回数 1回
帯状疱疹不活化ワクチンの場合
対象 50歳以上の方(任意接種)
接種方法 筋肉注射
摂取量 0.5ml/回
接種回数 2回
接種時期 1回目接種から2ヶ月以上かつ6ヶ月以内に2回目接種を受けてください
帯状疱疹予防ワクチンの比較表
  水痘生ワクチン 帯状疱疹不活化ワクチン
特徴 生ワクチン 不活化ワクチン
帯状疱疹予防効果 50% 97%
帯状疱疹後神経痛予防効果 66% 88%
接種回数 1回 2回
有効期間 5~10年 8年以上
費用(公費補助によって自己負担が少なくなります) 調整中 調整中
利点 ・費用が安い
・副反応が少ない
・予防効果が高い
欠点 不活化ワクチンとよりも予防効果が弱い ・2回の接種が必要である
・接種部位に激しい痛みや腫れが起こる場合がある

風疹の抗体検査・予防接種

風疹は飛沫感染と接触感染によって感染し、感染力が強いという特徴があります。
感染して2~3週間くらい経過すると、発熱、発疹、首や耳のリンパ節の腫れなどの症状が起こります。
最近では、大人が発症することが多くなっています。
2024年4月時点で、風疹の定期予防接種を受けるタイミングは、1歳の誕生日が来た直後、小学校入学前の1年間の合計2回となります。
また、妊娠20週くらいまでに風疹に感染すると、胎児が「先天性風疹症候群」になって、白内障や心疾患、難聴などの障害が起こる恐れがあります。妊娠してから風疹ワクチンの接種はできませんので、妊娠を考え始めたタイミングでご自身が2回の接種を終えているかをご確認いただき、まだ接種が済んでいない場合は妊娠前の接種をお勧めします。
風疹ワクチン接種は何度受けても人体に影響はないため、抗体検査を受けずにワクチン接種を2回した場合も心配いりません。

HPVワクチン

ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)感染症を防ぐためのワクチンがHPVワクチンです。
HPVは性行為によって感染し、尖形コンジローマ、子宮頸がんやその他のがんなどを引き起こします。
ワクチン接種によってHPV感染から免疫系を保護し、感染しづらくなります。
基本的に2~3回注射で接種します。一過性の痛みや腫れなどの副作用が生じることがあります。
なお、ワクチンによってHPV感染を100%防げるわけではないため、コンドームを使うなど適切な感染防止策も同時に行うことが大切です。
当院では、ガーダシル、シルガード9、サーバリックスのワクチンを使っています。

接種スケジュール
ガーダシル 基本的に2回もしくは3回の接種が望ましいです。
シルガード9 基本的に2回もしくは3回の接種が望ましいです。
サーバリックス

基本的に3回の接種が望ましいです。


接種内容について、詳しくは以下の渋谷区のページをご確認ください。
●渋谷区の接種内容について

子どもの定期予防接種・
任意予防接種

子どもの定期予防接種・任意予防接種当院では、1歳以上の子どもの定期予防接種・任意予防接種も行っています。
ワクチンの取り寄せをしなければならないため、お電話もしくは受付でご確認ください。

※小児ワクチン・乳児検診は2025年4月以降に開始検討中です。

接種内容について、詳しくは以下の渋谷区のHPをご確認ください。
●渋谷区の子どもの定期予防接種について